先週のこと。

「ほりわり」の前を、花嫁舟が通って行きました。

宿になる現場の前には、柳河城のお堀の一部、掘割があります。
どんこ舟が、船頭さんの歌声と共に流れていきます。
時に起こる、船頭さんによるアクロバティックな演出で盛り上がることもあり、日常を過ごしながら、非日常を感じる風景です。
そんな柳川のお堀では、昔から花嫁船というものがあり、今でもその伝統は続いています。
神社で結婚式を挙げた白無垢姿の花嫁と袴姿の花婿さんが、神社の船着場から、特別に白く塗られたどんこ舟に乗り込み、船頭さんが祝い唄を歌う。
そんな舟が披露宴の会場まで掘割を巡ります。

赤い絨毯が敷かれた舟に、白無垢が映え、花婿さんが赤い番傘をさして花嫁さんに日陰を作ります。
その姿がまた、いい。

先日の結婚式では、「ほりわり」の目の前を花嫁船が通っていきました。
今回は、お寺さんのお嬢さんの結婚式ということで、白無垢ではありませんでしたが、雅楽の奏者が乗った舟に先導され、厳かな雰囲気の珍しい花嫁舟でした。
後には、親族が乗り込んだ舟が続きます。
お堀沿いからは、観光の人や、まちの人たちから次々と「おめでとうございますー!」と声がかけられたり。
川下りを楽しむ観光の方は、すれ違う花嫁舟にうっとりし、門出をみんながお祝いする。
こんな風景が、柳川にはあります。
わたしも未だに、この結婚式には憧れます笑。
柳川ならではの、結婚式。 ずっと残していきたいな、、と思う風景です。